中国東北部(ちゅうごくとうほくぶ、中国語簡体字:中国?北)とは、狭義には中華人民共和国の遼寧省・吉林省・黒竜江省の東三省(現・東北三省)区域を指す。中華人民共和国における地域をブロックに分けた区分では「東北区」と呼んでいる。
広義には東三省と内蒙古の東北部(すなわち現在のホロンバイル市、ヒンガン盟、通遼市、赤峰市)を合わせて指す。19世紀中ごろの不平等条約でも清朝のもとに残された、いわゆる内満州地域である。
中国の他の地域とは違い、東北三省の住民は遼寧、吉林、黒竜江の各省の住民としてよりも「東北人」としての意識が大きい。この原因にはこの地区の独特な歴史、風俗習慣及、言語の一致、「闖関東」と呼ばれる人口移動現象により、河北省、特に山東省からの移民が主に関係している。
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言葉は、大部分の人たちは中国官話(中国語北方方言)を話し、ハルビン人は現代中国語の発音が最も正しいといわれていて、ハルビン出身のラジオ・テレビのアナウンサーも多く、また瀋陽を中心に東北官話が、大連付近は膠遼官話が使われている。東北地区は漢族を主体として、満族、モンゴル族、朝鮮族、オロチョン族、エヴェンキ、シボ族及びロシア人等の文化習俗に日本・ロシア・朝鮮の国家的風俗文化と言語が融合した多元文化圏に属している。多くの満州族文化と共に日本・朝鮮・ロシアからの語彙と生活様式を吸収しており、語彙では、“?斯”(日本語の瓦斯の音訳:ガス)、“咧巴”(ロシア語Хлебの音訳:パン)、食べ物ではロシア料理や朝鮮のキムチ、犬肉食などが外来文化の影響を受けている。一般に、晩秋白菜を瓶に漬けた「酸菜」(スヮンツァイ)に、豚肉とジャガイモを入れて鍋で煮た料理は、東北人が冬最も好む地方料理である。
東北地区起源の他の伝統文化に、二人転、ヤンガー(秧歌)、吉劇、高足(中国語繁体字: ?高蹺、ツァイガオチャオ)がある。[1] 東北地方の民謡に、子守唄「東北揺籠曲」(“月児明、風児静、...”)もある。
また、文化教育施設、教育普及率と進学率は中華人民共和国のなかで高い水準にある。そのうち、遼寧省の高等教育の普及率は中国で最高である。主な科学研究機構はハルビン、長春、瀋陽、大連に分布し、そのうちで光学機械、冶金、軍需産業の研究水準が最も発達している。
他にも、満州国時代の影響から、中国国内の他の地域と比較して、対日感情は良いと言われている。